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探偵Dと始まりの魔導書 第1章

「とりあえず、もう一度分かれて探した方が効率は良いでしょう」
 ライターを取り出しつつウサギ顔の紳士が掲示した提案に皆が頷く。
 彼の名前は……確か、
「また二手に分かれるか、オルドー?」
 そうだ、オルドーだ。巷ではウサギ顔のオルドーなんて呼ばれているらしい。
 当の本人はライターをカチンと鳴らし、指をビッと突き付ける。どうやら彼の決めポーズのようだ。
「いえ、今度は個人個人で探しましょう。どうやら暗号はラブレターを7通合わせないと解読出来ないようです。ならば、各個人が1通ずつ持ち歩けば、裏切り者が出たところで始まりの魔導書には辿り着けないでしょう」
「なぁるほどな」
 うんうんと頷くのは僕の探偵仲間、ライトニングディテクティブ・ザック。ちなみにライトニング云々は自称。一見バカだが実際バカ。ただし、発想は目を見張るものがある……最後の答えまで中々辿り着かないのだが。
 共に仕事する時にはザックにアイディアを考えてもらい、僕が筋道を立てて解決。報酬は半分ずつ貰う、といったことが多い。その為、僕にとっては商売敵というよりも仲間といったイメージが強い。向こうもそう思ってくれているだろう。
「でもでも、手紙は4通しかありませんよね。私達は5人ですよ」
 右手を真っ直ぐ上に挙げて発言する白衣の女性。そのポーズの所為で益々女学生に見える。
「それもそうですね……失礼ですが貴女。お名前は?」
「ティティアと申します」
「ほぉ」
 キザっぽくライターをクルッと回して胸ポケットに入れ、目を細めながら(ウサギなので多分)楽しそうな声音で
「ティティアさんですか。良いお名前ですね」
「あ、ありがとうございます」
 極めて紳士的なセリフではあるのだけれど、見た目が見た目だけに違和感が……
 なんて考えていると、突然耳に周りには聞こえない小さな声で、
「ウサギ顔の男、女学生をナンパするの図」
「耳元で変なことを言わないで下さい」
「自分も同じことを想像していたんでしょう?」
 何故こんなに鋭いんだ、この人は。
 密着した彼女の体を軽く押し戻し、非難の視線を送ってみたものの、当の本人は何でもないように右手で髪を掻き上げた。
「おっと、そちらの女性の名前も訊いておりませんでしたね」
 オルドーに話し掛けられ、彼女の右手が止まる。表情が若干引きつっているが、どうやら気付かれていないらしい。
 ……ザマァみろ、と思う僕は歪んでいるのだろうか。
「私の名前はフォルです。覚えておきなさい」
「フォルさんですね。不精このオルドー、奥方の名前は忘れぬよう心掛けています」
 優雅な一礼に対して、さらに表情を歪めるフォル。
 どうやら彼女にも苦手なものがあるようだ。前々からライバルとして推理の腕を競い合っていたが、こんな一面は知らなかったな。
「ってぇことは俺達も名乗るべきかい?」
「いえ、必要ありませんよ。ザックにダニエル、でしたね」
「おぉう」
 名前をズバリと当てられたことに驚いたのか、のけ反るザック。相変わらずオーバーな男のようだ。
「なんで俺達のことを知ってるんだ?もしかして、そんなに有名?」
「確かに高名であることには違いありますまい。それ以前に私は仕事に関係する人達は調べあげておくのを習慣としていますので」
「では何故わざわざ私の名前を訊いたのですか」
「奥方に自ら名乗らせるのもまた風情かと」
 完全に沈黙したフォル。よく分からないと言いたげに口をポカンと開けたザック。また水射しを眺めて指を咥えているティティア。そして笑みを浮かべるオルドー。
 なんとなく、厄介な仕事になるような気がしてきた。



――――――――――

「で」
「何よ」
「何でついて来てるんですか」
「どうでも良いでしょう。私の勝手なのですから」
 その後、広間から解散した僕らは個人で調査を開始した……筈なのだが。
「全く、貴方1人だと心配で堪らないからついて来てあげてるというのに……もっと私に感謝なさい」
 何故かフォルと一緒に行動する羽目になっていた。どうせ共に行動するなら、ライバルのフォルよりも気心の知れたザックと行動したかったのだが。
「断固拒否します」
「あらあら、照れてるのね」
「どうしてそうなるんですか」
「勿論、私のような見目麗しい女性と共にいれるから、でしょう?」
 また髪を掻き上げている。奥歯で口に含んだものを噛み締めてニヤッと笑ったように見せる。これがどうやらお気に入りのポーズらしい。個人的にはあまり似合ってるようには見えないが。
 それに彼女の体型を見ても……
「……ダニエル。貴方、どこを見ているんですか?」
「いえ、別に」
「誤魔化せませんよ。私の胸を見ていたのでしょう!?」
 平たい胸を両手で覆う。やっぱり気にしてるようだ。
「だから何も見ていません」
「あくまで嘘を突き通すつもりですか……良いでしょう。こちらにも考えがあります」
 彼女が取り出したのは、先ほどの手紙。
 結局、5人に対して4通の手紙しか発見出来ていない問題に対しては、唯一手紙を見つけることの出来ていない僕のみが手紙を持ち歩かないことで決着が着いた。
 偶然フォルが探した所が手紙に近かっただけだ、と文句を言っても仕方ないし、事実発見したのはフォルなので、彼女に所有権がある。僕としては引き下がるしかなかったのだが。
「貴方が疚しいことを続けるなら、私はこの手紙を貴方に読めないようにしてもいいのですよ?」
 疚しいことって何だ、と言いたいところだがあえて無視しつつ、僕もジャケットの内ポケットから1つの手帳を取り出す。
 そして最新のページを開き、書かれていた文章を読み上げる。

『2つの愛の間に生まれた幸せと別れ』
「ああ 貴方の声 貴方のまなざし 貴方のくちびる
夜明けの朝日も 沈む夕日も 貴方には敵わない
ああ愛をあふれる程大きな愛を
太陽のように皆にふりまくのはたえられない
私だけに ああ 私だけにあたえてください」

 読み終えてフォルの方を見てみると、彼女は呆けた表情をしていたが、僕の視線に気付くと頭をブンブンと横に振り、
「な、なんで一回見ただけで書き写してあるのよっ!?」
「一度見た文章は記憶してメモをしておくような習慣があるので。あそこで読み上げた文章は既に手書きコピーしてあります」
「その記憶力は反則よ!反則!!」
「どこで制定されたルールなんですか、それ」
 それにしても口調が崩壊しているのも相変わらずか。
 出会った当時はこんな口調だった筈だが、いつの間にかですます調のお上品そうな喋り方に変わっていた。
 ……まぁ、中身はあまり変わっていないようだが。
「ご所望なら他の3通も読み上げますが」
「いらないわよ!」
 相当立腹したらしく、頬を膨らませると言う何とも分かり易い表情でそっぽを向かれる。
 こちらとしてはまだまだ訊きたい事があるのだけど……やれやれ。
「ちょっと!もたもたしてると置いてくわ!!」
「そもそも僕が貴方について行く理由が無いんですがねぇ」
 まぁ、ブン殴られるよりはマシだろうし、当ても無いのでとりあえず彼女について行くこととしよう……やれやれ。



~~~~~~~~~~

なんとなく思い浮かんだら書いてみるマグネシアですこんばんは。
とりあえず書き始めるのが大事なんよ。多分。



突然始まるダニエルの妄想記。モチーフは「魔法探偵ダニエルの虹の館と七つの手紙」のストーリー。勝手に続き書くぞ俺は!いつものノリでランナウェイ(逃げんな)!!

ま、8月2日まで答えは出ないようにしますぜ。てか出したら運営さんに消され(ry きっとヒント程度なら大丈夫だと信じて……!

キャラ名はテキトーですよ。ちなみに配役決定済みだ。ある程度のストーリーは決まったから後は書くだけって言う。だがむしろ間に合うのか?出来れば8月2日に解決編を出したいところである。

とりあえず書かにゃ分からんかなぁ。って事でしばらくはダニエルオンリーな妄想記にお付き合い下さいな。誰が読むのか知らんけど。

では、また次回~。
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